入国審査官という仕事に英語力は必要?
多くの国の方々とコミュニケーションをとる必要がある入国審査官という仕事は、英語力が必要となります。
海外の方が日本に入国する時に審査を行うのが入国審査です。
入国期間や入国する目的などを入国審査官が質問し入国の許可を下せるかどうか審査する必要があります。
海外に留学した経験をお持ちの方などは他の国に入国されるとき、審査を受けた経験があると思いますが、それと同じことを日本に入国する海外の方も受ける必要があるのです。
海外の方への質問を行う時、円滑に英語でコミュニケーションをとれる必要があります。
審査業務に就く場合にはそれなりの英語力が必要となってきます。
違反審査などを行う場合には、不法滞在に当るのかどうかなど客観的に判断することも必要ですし、その際、海外の方のお話をよく聞く必要があるため、英会話の能力を持っている方が円滑に仕事ができます。
英語だけじゃない、入国審査を受ける海外の方々
世界共通語が英語でも日本国内に入国してくる外国人は、英語以外の言語を話す方も少なくありません。
特に近年、グローバル化が進み中国、スペインなどの外国人の入国も多くなっているため、英語以外にもう一か国語をマスターしている方もいます。
英語を話せるということは大きな力になりますが、就職する際に、もう一か国語できるようになっていればかなり有利になると考えられます。
また言語以外に文化的な情報を持っていたり、情勢について把握しているとより円滑な仕事ができると思います。
文化の違いから思いもかけないトラブルになったり、不法滞在目的や犯罪を犯す人などを入国させないためにも、こうした情報の理解は役に立ちます。
入国審査官には充実した語学研修がある
新規採用について、もちろん最初から即戦力として期待されていることはなく、語学力についても非常に充実した語学研修があります。
英語力などに自信がある方でも、円滑なコミュニケーションがとれるように語学研修を通しフォローしていきます。
この研修に土江は英語のほかに中国語や韓国語などを学ぶこともできます。
このほかの制度として、配属先などで語学学校への委託研修、勤務の後語学学校に通うことができる制度などが充実しているので、語学力のレベルを就職が決まってからさらに伸ばすこともできます。
しかし働きながら語学について苦労するよりも、やはり学生の時代、勉強の時間が多い時期にしっかり語学力をあげておく方が安心です。
グローバルな視点で仕事ができる人材への育成
英語力を鍛えるということのほかにも、国際理解が深い人材の育成に力を入れています。
適性を確認し本人が希望すれば、外務省出向などできる場合もあり、在外公館勤務などの経験をされる方もいます。
入国審査官はグローバルな視点でより幅広い仕事を経験したいという人にもいい道ですし、制度なども充実しているので魅力ある仕事といえるでしょう。